URA推進室で作成支援した研究成果のプレスリリースです
2022年度 2021 2020 2019 2018 2017 2016 2015
どの種類の骨格筋細胞になるかを決める遺伝子プログラムと、代謝方法を決める遺伝子プログラムとをLSD1酵素が調節する仕組みを解明しました。
マイクロX線CTを用いてマウスの下肢血管を三次元で可視化する手法を開発し、下肢で血管が詰まった場合に機能する側副血行路(新たにできる迂回路となる血管)をつきとめました。
スギ、ヒノキ、マツ、クリなどの樹木ごとに特有な花粉の成分を特定しました。また、大気に浮遊する粒子を捕集したフィルターからこの花粉成分を検出することに成功し、花粉の種類の判別と花粉の飛散量の情報を今までより正確に得ることができるようになりました。
ドラッグデリバリーシステム(DDS)は、薬を患部まで届けるための重要な手法です。今回、国際共同研究により、世界で初めて抗マラリア薬のDDSの開発に成功しました。
小児期に発症する遺伝性の腎臓病(アルポート症候群)の原因となるタンパク質(コラーゲン)の異常を高感度で検出する技術を確立し、その異常を是正できる治療薬開発を可能にしました。
きわめて予後の悪い悪性脳腫瘍の「膠芽腫」の細胞と正常細胞が形成する境界領域で、膠芽腫の細胞が再発・治療抵抗性を持ってしまうメカニズムが発生していることをつきとめました。
触媒や電気化学、光化学等で使用される「ポリオキソメタレート」が、量子ドットの光ルミネセンス(フォトルミネセンス)のメカニズムを分析する技術にも応用できることが明らかになりました。
ステージが進行した慢性腎臓病を併発している高血圧患者では、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を用いた降圧治療が、他種降圧薬による治療よりも心血管疾患の発症や腎機能悪化などを有意に抑制していることが明らかになりました。
ヒトiPS細胞( 注1 )由来の内耳細胞を胎生期マウスの内耳へ移植し、体内で細胞が生着したことを確認し、移植した細胞によってヒト由来の正常なタンパク質をモデルマウスの内耳に発現させることに世界で初めて成功しました。
酸菌を取り込んだ時に体細胞を多能性幹細胞に変える機能を引き起こす物質が、タンパク質合成装置として知られているリボソームであることを世界で初めて明らかにしました。
沿岸域の水環境における富栄養化対策として、過剰な窒素負荷による汽水域や沿岸の汚染土壌を浄化する有用な細菌群の適用可能性が見いだされました。
河川や湖沼、水道水などに溶け込んでいるさまざまな溶存イオンの分析システムの感度を改善する、新しい方法を開発しました。
これまでラン科植物「クロムヨウラン Lecanorchis nigricans」として図鑑などで取り上げられていた植物は、「トサノクロムヨウラン Lecanorchis nigricans var. patipetala」という別の植物で、本当の「クロムヨウラン」は、蕾のまま自家受粉するため花を咲かせないという特殊な生態を持つ植物であることを明らかにしました。
機能性アミノ酸の一種であるタウリンがミトコンドリア内外におけるタンパク質の産生と品質維持に重要であり、ミトコンドリア病の発症機構の一端となることを明らかにしました。
肺の難病の原因追求に取り組み、必須微量元素の一つ「亜鉛」の肺細胞への運搬異常が、閉塞性肺疾患の病気の進展に重要であることを世界で初めて明らかにしました。また、その詳細な機序にmRNAの連結異常(mRNAスプライシング異常)が関わっていることを証明しました。
内転型けいれん性発声障害の手術に用いられるチタンブリッジが薬事承認されました。
マウス精子の受精機能を10日間維持する冷蔵保存技術の開発に成功しました。遺伝子改変マウスの国際輸送に応用することが可能です。
オーストラリアに設置された大型電波望遠鏡MWAの拡張工事が完了し、大幅に感度が向上しました。137億年前の宇宙最初の星誕生の謎に挑みます。
マウスES細胞およびヒトiPS細胞から尿管芽を人工的に誘導する方法を確立し、これまで再現が困難だった腎臓本来の「高次構造」の再現に成功しました。
抗菌作用を持つ銀ナノ粒子を用いて、光を照射した部位のみで抗菌作用を発揮させることができる技術を開発しました。
度認知障害の高齢者は、健常高齢者に比べてヒトの顔を短期的に記憶する能力が特に低下しており、また、顔を記憶する時の視線行動に異変が生じていることがわかりました。
特定銘柄の騰落に左右されにくい株価指数の設計に関する基礎研究成果を発表しました。
ペプチドホルモンは多くの生物で様々な役割を持つ重要な物質です。ゲノム編集技術を用いて、ペプチドホルモンの一種である「CLEペプチド」を網羅的に破壊した遺伝資源コレクションを作成しました。
“酸化グラフェン”ナノシートを重ねるだけで、シート間に圧力が発生することを発見しました。更に、熱処理により層間距離を縮めると、より高い圧力がかかることを明らかにしました。
栽培の難しいランを種から簡単に育てることができる人工栽培キットの開発と、そのキットを用いた共生菌の同定に成功しました。
抗心不全薬として海外で使用されている新薬「LCZ696」に急性心筋梗塞後の心破裂と心不全を防ぐ作用があることを基礎的研究によって明らかにしました。
新しいエイズウイルス感染細胞除去法を開発しました。ウイルス感染細胞に今回開発した新たな化合物「L-HIPPO」を導入すると、ウイルスの出芽が抑えられ、ウイルスが細胞内に閉じ込められて出てこられなくなります。その細胞は細胞死を起こして自然に死ぬ仕組みです。
高分子であるバイオ医薬品の消化管吸収を促進させることが可能な、「新規小腸透過ペプチド」を発見しました。注射剤しか選択肢のなかった薬剤の経口投与薬開発が期待されます。
原子レベルの精密構造解析手法として新たに「白色中性子線ホログラフィー」を開発しました。軽元素の不純物構造解析や機能性材料での機能発現の解明に貢献が期待されます。
不整脈の1つである「心房細動」で抗凝固薬を服用中の患者において、血栓形成の過程を観察したところ、従来のワルファリンや近年普及している新規の抗凝固薬の種類によって、血栓の形成速度が異なることを明らかにしました。
「ギンリョウソウというツツジ科の植物が、モリチャバネゴキブリに果肉を提供するのと引き換えに種子を散布してもらうという“ウィンウィンの関係”(相利共生関係)」を発見しました。
細菌感染が骨髄にいる造血幹細胞を活性化し、強制的に増殖を誘導するストレスを与えて血液を産生する能力を著しく低下させることを見出しました。
植物に寄生する植物寄生性線虫は、植物の幹細胞を巧みに操り、根に自分の巣を作らせていることが明らかになりました。
HIV-1粒子の放出効率や感染力が、古くからヒトのゲノムに組み込まれているウイルス「HERV-K」に特異的な抗原によって妨げられることを見出しました。
古代ギリシアの劇場「メッセネ遺跡」の調査により、当時、移動式の木造舞台が存在したことが明らかになりました。移動式の大掛かりな舞台装置が、紀元前の時代から存在していた可能性が高いことが判明しました。
自動車などによる有害な排出物を低減する方法に、「三元触媒コンバータ」があります。この装置にはレアアースであるセリウムを使用する必要がありますが、セリウムは近年価格が上昇しています。このセリウムの量を減らし、セリウムに代わる代替物質を使用した新たな排ガス浄化触媒コンバータを開発しました。
平らな固体物質の表面上に衝突した液滴の濡れ広がり面積を、定量的に予測する理論式を導き出すことに成功しました。
酵素hMTH1において、複数の基質を識別して触媒反応をおこす仕組み(幅広い基質特異性)が熊本大学等の共同研究によって明らかになりました。
侵襲性を最小限に抑えるため、非常に薄くて柔らかい隔膜を細胞圧縮のために使用した装置を開発しました。細胞圧縮をリアルタイムで観察することができます。
微小藻類の細胞ではなくマトリックスをターゲットに、マイクロ秒よりさらに短いナノ秒のPEF(nsPEF)を用いることで効率的な炭化水素の抽出に成功しました。