熊本大学 URA推進室

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URA推進室で作成支援した研究成果のプレスリリースです

2022年度 2021 2020 2019 2018 2017 2016 2015

  • やっぱり “孫太郎虫” の親は 花が好き!
    ~ 新たに花蜜/花粉食のヘビトンボ2種を発見 ~

    2023/3/28
    大学院先端科学研究部(理) 杉浦直人准教授

    クロスジヘビトンボ亜科のアマミモンヘビトンボに続き、ヘビトンボ亜科のヘビトンボとアマミヘビトンボの成虫も夜行性の  “訪花昆虫”であることを新たに確認しました。


  • 仙台伊達家第三代藩主・伊達綱宗公の墓室から発掘された微量有機成分を同定し、用途を推定

    2023/3/10
    大学院先端科学研究部(理) 中田晴彦准教授

    戦国武将 伊達政宗公の孫で仙台伊達家第三代藩主 伊達綱宗公の墓室から発掘された微量の有機物をガスクロマトグラフ質量分析装置 (GC/MS)で分析し、複数の脂肪酸と松脂に特有の成分を同定しました。


  • 令和2年7月熊本豪雨をもたらした水蒸気の起源と履歴を解明
    ~降水の同位体比から紐解く「線状降水帯」の新しい描像~

    2023/3/10
    大学院先端科学研究部(理) 一柳錦平准教授

    水の同位体分別の過程を組み込んだ同位体領域気象モデル(IsoRSM)を用いた高解像度数値シミュレーションによって、熊本豪雨の要因となった線状降水帯の再現実験を行い、同位体分別の情報から線状降水帯形成の新しい描像を得ることに成功しました。


  • 根の伸長を制御するペプチドホルモンを発見

    2023/2/27
    生物環境農学国際研究センター 澤進一郎教授

    モデル植物のシロイヌナズナを用いて、ある種のペプチドホルモンが根の分岐頻度及び分岐速度を抑制することを発見しました。


  • RNA構造「G4」がストレス顆粒の核となる
    ~神経変性疾患の新しい治療標的の可能性~

    2023/2/25
    発生医学研究所 塩田倫史教授

    RNAの構造「グアニン四重鎖構造(G4)」がストレスに応答して細胞に形成される「ストレス顆粒」の核となり、その形成を制御することを見出しました。


  • 小児がんの横紋筋肉腫の悪性度を決める分子メカニズムを解明
    ~希少がん・難治がんの治療法開発に光明~

    2023/2/15
    大学院生命科学研究部(医) 富澤一仁教授

    小児がんである横紋筋肉腫の悪性度を決める分子機構として、CDKAL1による遺伝子発現機構ががん幹細胞集団を増幅させていることを突き止めました。


  • 属酸窒化物半導体ナノシートの合成と光吸収特性の制御に成功
    ~光触媒、誘電体材料、エネルギー変換材料などへの応用展開が期待~

    2023/2/13
    産業ナノマテリアル研究所 伊田進太郎教授

    可視光応答性光触媒、電子デバイス材料、電極触媒、顔料などの材料として期待されるバンドギャップ制御可能な金属酸窒化物半導体ナノシート(主成分として金属元素と酸素元素、窒素元素を含む)を層状化合物の剥離反応を経由することにより合成する方法を開発しました。


  • 精子の受精能を向上させる新規物質を発見

    2023/2/10
    生命資源研究・支援センター 中尾聡宏研究員

    環状オリゴ糖(シクロデキストリン)の一種であるDMACDが、マウス精子の受精能を高めることを発見しました。


  • 筋肉の過剰な環境適応を抑える仕組みを解明
    ー筋肉機能向上と健康寿命延伸に向けてー

    2023/2/9
    発生医学研究所 日野信次朗准教授

    遺伝子発現に関わる酵素「リジン特異的脱メチル化酵素1(LSD1)」が筋肉の環境ストレス感受性を調節する因子であることを明らかにしました。


  • 排卵中および排卵後に受精しやすい時期があることを発見

    2023/2/8
    生命資源研究・支援センター 中尾聡宏研究員

    マウスを用いた検討により、排卵中あるいは排卵後に、受精しやすい時期(受精適期)があることを明らかにしました。また、受精適期に交配を行うことで、受精卵の作製効率が3倍に増加することを明らかにしました。


  • 維管束が茎器官の丈夫さに貢献することを証明
    ~建築分野における次世代柱の設計への活用の期待~

    2023/2/7
    生物環境農学国際研究センター 澤進一郎教授

    茎の成長過程における茎内部の維管束組織の力学的な関与について研究する過程で、茎に亀裂が生じる系統を新たに見出しました。


  • 抹茶がうつ様行動を軽減するメカニズムの一端を解明

    2023/2/3
    大学院生命科学研究部(薬) 倉内祐樹准教授

    社会集団から隔離された1匹の状態で飼育したマウスの解析から、抹茶はうつ様症状が強いマウスに対してのみ抗うつ効果を発揮することを見出しました。


  • がんが宿主の臓器に及ぼす悪影響を捉えた
    ーがんをもつ個体における「肝機能の空間的制御」の破綻ー

    2023/1/31
    大学院生命科学研究部(医) 田中靖人教授

    1細胞トランスクリプトームと空間トランスクリプトームという二つの手法を組み合わせることで、がんが宿主個体の肝臓の空間的遺伝子発現パターンを撹乱することを発見しました。


  • イベルメクチンが抗HBV作用を有することを発見

    2023/1/17
    大学院生命科学研究部(医) 田中靖人教授

    近年複数のウイルスの抑制作用が注目されているイベルメクチンがHBV感染を抑制する作用を有することを明らかにしました。


  • 高齢者の認知機能低下に関連する加齢性脳形態変化を報告

    2023/1/5
    大学院生命科学研究部(医) 竹林実教授

    熊本県荒尾市の高齢者コホートデータを解析し、認知機能低下に関連する加齢性脳形態変化を報告しました。


  • ペロブスカイト型ナノ結晶を基盤とする光スイッチを開発
    〜光刺激によるOn/Off発光スイッチングを実現〜

    2022/12/26
    大学院先端科学研究部(工) 木田徹也教授

    金属ハライドペロブスカイト型ナノ結晶(CsPbBr3)とフォトクロミック分子のジアリールエテンを組み合わせ、紫外/可視光照射を介してCsPbBr3ナノ結晶の発光をOn/Off切替することに成功しました。


  • 牛伝染性リンパ腫の高精度な検査技術を開発
    ~血液による発症検査が可能に~

    2022/12/22
    ヒトレトロウイルス学共同研究センター 佐藤賢文教授

    ウシの体内における牛伝染性リンパ腫感染細胞のクローナリティの動態を経時的に解析しました。


  • 高度線維化を伴う難治がんに対する免疫チェックポイント阻害剤の効果を高める治療標的を解明
    ーストローマル・リプログラミングによるがん治療開発に向けてー

    2022/12/22
    国際先端医学研究機構 石本崇胤特任准教授

    胃がんでは血小板由来増殖因子 (PDGF) - PDGF 受容体(PDGFR)シグナル(以下、PDGF - PDGFRシグナル)による高度な線維化が起こり、免疫チェックポイント阻害剤の効果が弱まることを明らかにしました。


  • ヒトの病気の原因となる遺伝子変異がタンパク質の細胞内動態に影響することを解明

    2022/12/20
    産業ナノマテリアル研究所 矢野憲一教授

    病気の原因と考えられる遺伝子変異の影響が、生きた細胞中でのタンパク質の挙動の変化として現れる例を明らかにしました。


  • 熱産生とエネルギー消費を抑える新しいメカニズムの発見
    〜エネルギーの無駄遣いにブレーキをかける酵素「SIRT7」〜

    2022/12/12
    大学院生命科学研究部(医) 吉澤達也准教授

    老化や様々な代謝調節に重要なサーチュインのひとつであるSIRT7が、褐色脂肪組織(BAT)による熱産生と全身のエネルギー消費を抑えている重要な因子であることを発見し、熱産生に重要なタンパク質の働きを抑える新しいメカニズムを解明することに成功しました。


  • 不完全な酸化状態を純有機中性分子結晶で初めて実現
    -電子機能性有機物質の開発に新たな道-

    2022/12/1
    大学院先端科学研究部(理) 上田 顕准教授

    「不完全な酸化状態」を有する純有機中性分子結晶の開発に世界で初めて成功しました。


  • 重力波検出のための超精密観測に成功
    ―超巨大ブラックホールの起源解明に向けた第一歩―

    2022/11/29
    大学院先端科学研究部(理) 高橋慶太郎教授

    インドの電波望遠鏡uGMRTを用いてパルサーと呼ばれる天体を観測し、その精密な観測データを発表しました。


  • 電解反応途中のプロトン濃度の可視化に成功
    -プロトン伝導機構の解明に期待-

    2022/11/22
    産業ナノマテリアル研究所 伊田進太郎教授

    チタンニオブ酸化物ナノシート(TiNbO5-)と希土類イオン(Eu3+,Tb3+)とが互いに積層した構造体に関し,プロトン濃度(水素イオン濃度)に応じて緑色~黄色~赤色に発光することを明らかにしました。


  • 腸内細菌の流入を探知して腸管修復を促進する造血応答を発見

    2022/11/18
    国際先端医学研究機構 滝澤仁特別招聘教授

    大腸炎発症後の組織修復における造血応答の重要性を明らかにしました。


  • ヒラメ性決定遺伝子が明らかになりました
    〜遺伝的性判別が正確に〜

    2022/11/11
    大学院先端科学研究部(理) 北野健教授

    ヒラメの性決定遺伝子がY特異的なamh対立遺伝子amhyであることを明らかにしました。


  • 鉄と腸内細菌が大腸がんの進行を早める仕組みを解明
    〜新たな予防法・治療法開発に期待〜

    2022/11/8
    大学院生命科学研究部(医) 諸石寿朗教授

    歯周病の原因菌として知られるフソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)という細菌が腸内に感染した大腸がん患者において、全身の鉄量が多いと生存率が低下してしまうことに着目し、過剰な鉄ががんの進行を早めるメカニズムを明らかにしました。


  • 治療抵抗性口腔がんに対する腫瘍溶解ウイルス併用放射線療法の有効性を確認
    ー口腔がんの革新的治療法実用化への大きな一歩ー

    2022/11/1
    大学院生命科学研究部(医) 吉田遼司准教授

    放射線治療が効きにくい口腔がん細胞に対して、放射線療法に腫瘍溶解ウイルスを併用することで極めて高い抗腫瘍効果が得られることを明らかにしました。


  • カロテノイド色素を生合成しない紅色光合成細菌にICT励起状態をもつカロテノイド色素を再構成することによって天然を超えるエネルギー移動効率を実現

    2022/10/27
    産業ナノマテリアル研究所 小澄大輔准教授

    カロテノイド色素を生合成しない紅色光合成細菌のアンテナタンパク質複合体に、高等植物由来のカロテノイド色素を再構成し、人工光合成アンテナタンパク質の作成に成功し、エネルギー移動効率を調査しました。


  • 表皮幹細胞を老化から守る仕組みの解明
    ~皮膚の抗老化因子として細胞外マトリクスに期待~

    2022/10/24
    国際先端医学研究機構 佐田亜衣子特任准教授

    細胞外マトリクスfibulin-7が、表皮幹細胞周囲の微小環境を構築することで、皮膚の老化を防ぐ鍵になる因子の一つであることを解明しました。


  • ラット凍結精子の受精能を高める技術を開発

    2022/10/24
    生命資源研究・支援センター 竹尾透教授

    医学研究や医薬品の研究開発に有用な遺伝子改変ラットの作製、保存、輸送効率を高める基盤技術として、精子凍結保存技術および体外受精技術を開発しました。


  • 支笏カルデラ噴火の継続時間の把握に成功
    ~火砕流堆積物の連続層から復元した古地磁気方位を利用~

    2022/10/24
    大学院先端科学研究部(理) 望月伸竜准教授

    北海道の支笏(しこつ)カルデラ噴火(約4万5千年前)の火砕流堆積物が重なる地層から古地磁気方位の変動を復元し、この一連の噴火の継続時間は数百年であるという見積もりを得ました。


  • 細胞の骨組みの特徴に基づいたAIによる細胞の自動分類と分析

    2022/10/20
    大学院先端科学研究部(理) 檜垣匠教授

    細胞骨格の顕微鏡画像から計測した細胞骨格の特徴を表すデータをAI(機械学習モデル)に学習させ、細胞を高精度に分類するとともに分類の基準となった細胞骨格の特徴に関する分析を行う解析手法を確立しました。


  • 血液悪性腫瘍の原因遺伝子DDX41の変異が造血障害を引き起こす機序を解明

    2022/10/14
    大学院生命科学研究部(医) 松井啓隆教授

    血液悪性腫瘍の原因遺伝子のひとつであるDDX41遺伝子の変異が造血障害を起こす機序を明らかにしました。


  • SARS-CoV-2オミクロンBA.2.75株(通称ケンタウロス)のウイルス学的性状の解明

    2022/10/12
    ヒトレトロウイルス学共同研究センター 池田輝政准教授

    新型コロナウイルスの「懸念される変異株(VOC:variant of concern)」のひとつである「オミクロンBA.2.75株(通称ケンタウロス)」のウイルス学的特徴を、流行動態、免疫抵抗性、および実験動物への病原性等の観点から明らかにしました。


  • 高齢者において、認知症に誤診されうる発達障害が存在することを
    世界に先駆けて報告

    2022/9/27
    大学院生命科学研究部(医) 佐々木博之特任助教

    認知症専門外来を認知症疑いで受診した患者446名のうち、7名(1.6%)が発達障害(ADHD)であったことが判明しました。


  • 熊本城の崩落石材の元の所在特定ができる画像照合システムを開発

    2022/9/27
    大学院先端科学研究部(工) 上瀧剛教授

    熊本地震で崩落した石材の元の所在を、画像照合技術を用いて特定するシステムソフトウェアを開発し、論文として掲載されました。


  • 胎児期に血液細胞が生まれるしくみを解明
    〜造血幹細胞と造血前駆細胞の起源は独立していた〜

    2022/9/26
    国際先端医学研究機構 横溝智雅研究員

    マウス胎児の肝臓で観察される血液細胞の大部分は、造血幹細胞とは別に独立して発生していることを発見しました。


  • 宮本武蔵晩年の人物像を示す新史料4点を発見

    2022/9/26
    永青文庫研究センター 稲葉継陽教授

    細川家の古文書群(公益財団法人永青文庫所蔵、熊本大学寄託)の中から3点、第一家老の松井家の古文書群(熊本大学所蔵松井家文書)から1点、合計4点の史料を新たに発見しました。


  • オミクロンBA.1株のG446S変異がワクチン誘導型T細胞の抗ウイルス機能を高めることを発見

    2022/9/21
    ヒトレトロウイルス学共同研究センター 本園千尋講師

    日本人ワクチン接種者において、一部のT細胞が武漢株に比べてオミクロン株BA.1株のウイルス複製を効率的に抑制することを明らかにしました。


  • 熊大ナノ粒子合成法のライセンス締結および銀ナノ抗菌水の開発・販売

    2022/9/16
    産業ナノマテリアル研究所 真下茂特任教授

    液中スパーク放電法による数ナノレベルの貴金属のナノ粒子の合成技術を確立し、銀ナノ粒子の合成にも成功しました。この度、本ノウハウについて京石産業株式会社とライセンス契約を締結し、同社ではこの成果を基に銀ナノ抗菌水「純水ナノ」(雑品)を開発し、販売を開始しました。


  • SARS-CoV-2 オミクロンBA.5 株およびBA.2 系統株のウイルス学的性状の解明

    2022/9/15
    ヒトレトロウイルス学共同研究センター 池田輝政准教授

    新型コロナウイルスの「懸念される変異株(VOC:variant of concern)」のひとつである「オミクロンBA.5株」のウイルス学的特徴を、流行動態、免疫抵抗性、および実験動物への病原性等の観点から明らかにしました。


  • ミトコンドリアから細胞核への逆行性シグナリングと標的遺伝子の解明
    -ミトコンドリア機能不全の早期診断・制御法を目指して-

    2022/9/13
    発生医学研究所 中尾光善教授

    網羅的な遺伝子発現解析技術を用いて、ミトコンドリア機能不全に陥った肝臓細胞はc-JUNとYAP1により細胞内シグナリングを活性化して、AREGなどのタンパク質を産生・分泌することを初めて発見しました。


  • 縄文時代(5000年前)に成立していた現代日本のゴキブリの棲み分け
    -縄文土器に残る卵鞘圧痕の研究からわかったこと-

    2022/9/7
    大学院人文社会科学研究部(文) 小畑弘己教授

    縄文土器に残る卵鞘(らんしょう)圧痕からゴキブリの種を同定し、今からおよそ5300~4000年前の縄文時代中期~後期に、すでに現在の日本におけるゴキブリの種分布(棲み分け)が成立していたことを突きとめました。


  • 金属ガラスのチャンピオン-最大サイズの金属ガラスの原子配列の秘密

    2022/8/30
    大学院先端科学研究部(理) 細川伸也特任教授

    現在最も大きなバルク(塊)状を形成できる金属ガラスPd5Ni7.5Cu30P20の原子の並び方に、ガラスになりやすい不均質性を示す多くの特徴を見出しました。


  • 子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)
    幼児期のビタミンD欠乏による成長障害について

    2022/8/26
    南九州・沖縄ユニットセンター 倉岡将平助教

    エコチル調査によって得られた約3,600人の血中ビタミンD値と成長率(身長の伸び)のデータについて解析した結果、ビタミンD欠乏子どもでは年間あたりの身長の伸びが0.6cm小さいことが明らかになりました。また、冬における屋外活動ががビタミンD欠乏の因子である可能性が示されました。


  • VR教室を用いた発達障害児の視線・インテロセプション・
    理解に関する評価システムを開発

    2022/8/24
    大学院生命科学研究部(薬) 大河内彩子教授

    学童年齢の発達障害児の特性を評価するために、VR教室を利用した評価システムを開発し、視線・インテロセプション・理解における定型発達児とは異なる特徴を明らかにしました。


  • 酸化ストレスはメダカの雄化を引き起こす
    〜性決定の新たなメカニズムを発見!〜

    2022/8/19
    大学院先端科学研究部(理) 北野健教授

    酸化ストレスは、コルチゾル量が上昇しなくてもメダカの雄化を引き起こすことを発見しました。


  • 新世代薬剤溶出性ステント下に存在する脂質性プラークが
    将来の心血管イベント発症に及ぼす影響を報告

    2022/8/19
    大学院生命科学研究部(医) 辻田賢一教授

    臨床研究により、新世代薬剤溶出性ステント下の脂質性プラークは、必ずしも将来の心血管イベント発症リスク増加に寄与しないことを報告しました。


  • 感染防御やがん免疫に重要な樹状細胞の分化成熟における
    DNA折り畳み構造を初めて解明

    2022/8/18
    国際先端医学研究機構 黒滝大翼特任准教授

    感染防御やがん免疫に関わる樹状細胞の分化成熟におけるDNA折り畳み構造の変化とその分子メカニズムを解明しました。


  • 平板に衝突した滴のスプラッシュ発生条件と
    飛び散る滴のサイズを新理論で予測可能に!

    2022/8/2
    大学院先端科学研究部(工) 米本幸弘准教授

    粗さの異なる固体物質表面に衝突した液滴が分裂を起こす(スプラッシュ現象)条件を、定量的に予測する理論式を導き出すことに成功しました。


  • 奄美大島の固有種アマミエビネの受粉生態を解明!

    2022/8/1
    大学院先端科学研究部(理) 杉浦直人准教授

    奄美大島の固有種で、絶滅危惧種でもあるアマミエビネ(ラン科)の受粉生態を自然下で初めて調べ、7年間にわたる野外調査から、本種がオキナワヒゲナガハナバチただ1種に受粉を頼っていることを明らかにしました。


  • 熊本地震被災者のメンタルヘルスの実態と関連要因の解明
    ~コロナ禍の復興期における影響を調査~

    2022/7/22
    大学院生命科学研究部(薬) 大河内彩子教授

    熊本市との共同研究により、熊本地震被災者のメンタルヘルスの問題に新型コロナウイルス感染症がもたらした社会経済的変化が影響していることを初めて明らかにしました。


  • 遺伝性肺疾患におけるウイルス感染時の炎症応答調節の破綻機序が明らかに!

    2022/7/21
    大学院生命科学研究部(薬) 首藤剛准教授

    遺伝性肺疾患(嚢胞性線維症)の過剰炎症の原因追求に取り組み、抗炎症機能を持つ膜タンパク質SIGIRR遺伝子の連結異常(mRNAスプライシング異常)が、ウイルス感染時の炎症調節の破綻を引き起こし、過剰炎症の原因の一端を担うことを世界で初めて明らかにしました。


  • 1つの細胞の個性をタンパク質発現量から読み解く技術を開発

    2022/7/15
    大学院生命科学研究部(薬) 増田豪助教

    「油中液滴法」を開発し、1つの細胞からタンパク質発現情報を大規模に取得できる新しい技術を開発しました。


  • 分子医薬品がヒト脳に届くかわかる「階層スフェロイド型ヒト血液脳関門モデル」の開発に成功

    2022/7/4
    大学院生命科学研究部(薬) 大槻純男教授

    ヒト可逆的不死化細胞を立体的かつ階層状に組み合わせて、ヒトの血液脳関門を形態学的にも高度に模倣する新たなヒト血液脳関門モデル「階層スフェロイド型ヒト血液脳関門モデル」を開発しました。


  • 有機強相関電子材料の可逆的な絶縁体
    ー金属転移の誘起に成功

    2022/6/30
    大学院先端科学研究部(理) 松田真生教授

    電気を流しにくい絶縁体状態にある有機結晶を、ヨウ素の蒸気に曝すことによって電気をよく流す金属状態に変換し、それをまた絶縁体状態へ戻すことに成功しました。


  • 藻類の太陽光エネルギーを吸収する仕組みを解明
    -高効率な光エネルギー伝達デバイスへの応用に期待-

    2022/6/17
    産業ナノマテリアル研究所 小澄大輔准教授

    太陽光エネルギーを高効率に吸収する藻類の光捕集タンパク質複合体「フィコビリソーム」の中心およびアンテナ部位の立体構造を明らかにすることに成功しました。


  • 謎のグルコース代謝経路「ポリオール経路」の生理機能を解明

    2022/6/13
    発生医学研究所 中村輝教授

    これまで働きが分かっていなかった「ポリオール経路」と呼ばれる代謝経路がグルコース摂取の感知に重要であることを明らかにしました。


  • 哺乳類最長の心臓再生可能期間を持つオポッサム
    -新たな心筋再生法の開発に期待-

    2022/5/26
    国際先端医学研究機構 有馬勇一郎特任准教授

    有袋類であるハイイロジネズミオポッサムの新生仔は、出生後2週間以上にわたって心臓を再生させる能力を持つことを発見しました。


  • 高温で精子が作られないメカニズムの解明に向けて前進

    2022/5/26
    発生医学研究所 石黒啓一郎教授

    マウス精巣の体外培養を用いて、精子形成の温度感受性を詳細に調べました。その結果、精子形成の複数のステップが、温度に厳密に依存して障害されることを明らかにしました。


  • 長距離移行性ペプチドを介した根における光合成産物の含量の制御に関する分子モデルを提唱

    2022/5/26
    大学院先端科学研究部(理) 澤進一郎教授

    ダイズとシロイヌナズナを用いた研究によってCLE2ペプチドとそのホモログが根から葉に対して光合成産物を要求する長距離シグナルとして機能する可能性を見出しました。


  • 縄文時代の穀物栽培を立証 最新科学による縄文時代晩期末・江辻SX
    -1段階の大陸系穀物(イネ・アワ・キビ)流入を証明

    2022/5/25
    国際人文社会科学研究センター 小畑弘己教授

    縄文時代末期にすでにイネやアワが渡来していたという論文を発表しました。本研究はこれまで立証できなかった縄文時代における穀物の渡来と栽培を最新技術を用いて科学的に立証したものです。


  • 大腸菌の酵素が変異原性ヌクレオチドを分解する仕組みを解明
    −酵素反応を原子レベルで可視化−

    2022/5/24
    大学院生命科学研究部(薬) 中村照也准教授

    突然変異を抑える大腸菌の酵素MutTが、活性酸素種によって生じる変異原性ヌクレオチドを分解する様子を原子レベルで観察し、その分解反応の仕組みを明らかにしました。


  • 南九州最古のイネ発見
    鹿児島県志布志市小迫遺跡出土土器包埋炭化イネの年代測定結果

    2022/5/23
    国際人文社会科学研究センター 小畑弘己教授

    鹿児島県志布志市小迫遺跡出土土器から検出した炭化イネの炭素年代値が南九州地方で最も古いことを明らかにしました。この年代値は、北部九州地方から南九州地方までの稲作伝播の時間差が200~300年間であるという従来説に対し、30年間というきわめて短い時間であったという、驚くべき内容であり、今後、稲作伝播や各地における農耕化過程を見直す成果といえます。


  • 青年期の北里柴三郎に関する重要史料を発見

    2022/5/16
    永青文庫研究センター 今村直樹准教授

    当時17歳であった北里柴三郎が、明治3年8月に小国郷の教師と役所の見習に採用されたことを示す辞令(控え)を発見しました。


  • SARS-CoV-2オミクロンBA.2株のウイルス学的性状の解明

    2022/5/10
    ヒトレトロウイルス額共同研究センター 池田輝政准教授

    新型コロナウイルスの「懸念される変異株」のひとつである「オミクロンBA.2株」のウイルス学的特徴を、流行動態、免疫抵抗性、および実験動物への病原性等の観点から明らかにしました。


  • ヒトT細胞白血病ウイルスの持続感染を司る分子生物学的基盤を解明

    2022/5/6
    ヒトレトロウイルス額共同研究センター 佐藤賢文教授

    これまでの研究でDNAプローブと次世代シークエンサーを用いた高感度ウイルス配列解析手法を開発した手法を用いて、今回、これまでに未特定であったHTLV-1の慢性持続感染に関与するウイルスゲノム領域(エンハンサー領域)を発見しました。


  • ゲノム編集分子を高効率に細胞内に導入可能な変幻自在ポリマーを開発

    2022/4/26
    大学院先導機構 東大志准教授

    ゲノム編集分子である Cas9 RNPという分子を高効率に細胞内に導入するためのキャリア「変幻自在ポリマー」を開発しました。


  • 神経細胞の「かたち」や「うごき」を 調節する新たな仕組みの解明

    2022/4/25
    大学院生命科学研究部(医) 菊池浩二講師

    微小管結合タンパク質のひとつであるMap7D2が微小管に結合して直接的に安定化することにより神経系の培養細胞の形態や運動を調節することを見出しました。


  • 糖尿病症例のプラーク不安定化において、動脈硬化惹起作用を有するリポタンパク(a)粒子が関与することを報告

    2022/4/21
    大学院生命科学研究部(医) 辻田賢一教授

    糖尿病患者の心筋梗塞発症に関与するプラーク不安定化において、動脈硬化惹起作用を有するリポタンパク(a)粒子が関与することを明らかにしました。


  • ナノスケールの穴に一分子を植え付ける
    -究極のボトムアップ構造制御に成功-

    2022/4/21
    産業ナノマテリアル研究所 吉本惣一郎准教授

    自己組織化することが知られている分子群(チオール分子)を金基板上で自己組織化させずに特定の位置に吸着させる手法を見出しました。


  • iPS細胞における内在性レトロウイルスのゲノム転移を発見

    2022/4/19
    大学院生命科学研究部(医) 門出和精助教

    ヒトゲノム中に化石化して存在している古代レトロウイルスである内在性レトロウイルスHERV-Kが転写因子SOX2により活性化され、自身のゲノムを転移させることを世界で初めて報告しました。


  • 他者の「実在感」を伝える音とは?
    ―他者の存在に関わる聴覚空間情報が社会的サイモン効果を誘発―

    2022/4/15
    大学院人文社会科学研究部(文) 寺本渉教授

    他者が発する動作音や物音の聴覚空間情報が、他者が「そこにいる」感覚(実在感、ソーシャル・プレゼンス)を生み出す上で大きな役割を果たすことを明らかにしました。